お知らせ

2022年03月24日
お知らせ
第3回日本リウマチ看護学会学術集会 会長からのご挨拶

テーマ:臨床にある疑問の種を研究へ

 第3回の大会長を拝命しました佐藤由佳です。よろしくお願い申し上げます。

 関節リウマチ治療の大きな変化は、臨床で患者さんと接する看護師にとっても大きな変化をもたらしました。新規薬剤の登場や寛解を目指す治療が広く行われる一方で、患者さん自身がセルフマネジメントを行えるよう支援することや、治療の場で患者さんの意思決定を支援することなど、患者さんが望む療養生活を遂行するためには、看護師の役割は必要不可欠です。

 私は臨床で働いていた時に、リウマチ患者さんとの出会いによって看護に魅力を感じた看護師の1人です。臨床で働いていたころは、看護を実践する中で様々な疑問や葛藤を感じながらも、解決できずに過ぎ去ってしまうことが多くありました。現在は、大学で看護教育に携わっていますが、臨床にある疑問や葛藤を解決し、患者さんにとってより望ましい看護実践に結び付けるためには、臨床家とともに教育者、研究者が協働して看護を探求することが必要であると考えています。そのため、本大会のテーマを「臨床にある疑問の種を研究へ」といたしました。

 本学術集会では、臨床家、教育者、研究者がともにリウマチ看護の発展について考える学術集会にしたいと考えています。特別講演では、本学会理事長の神崎初美先生に「臨床研究を実施するための必要な知識と手順」と題して、看護研究の基礎的な知識についてご講演いただきます。教育講演では、加藤美奈子先生に「リウマチ医療における多職種連携と在宅看護の連携」と題して、在宅分野でご活躍の先生から、多職種連携と在宅看護の連携についてご講演いただきます。

 また、共催セミナーでもご高名な先生方にお話しいただきます。福島医科大学会津医療センターの山中克郎先生には「攻める問診&フィジカルアセスメント 関節リウマチと他疾患の鑑別」、名古屋大学医学部付属病院の小嶋俊久先生には「関節リウマチガイドライン2020再考 -さらなる治療成績向上を目指して-」、国立研究開発法人長寿医療センターの小嶋雅代先生には「リウマチ患者のメンタルヘルスとコミュニケーション、フレイル」をお願いしています。どのご講演もリウマチ患者さんの看護に携わる皆様にとって、とても貴重なお話になるかと思いますので楽しみにしていてください。

特別企画では、リウマチ治療でエコーを活用されている、さいとうリウマチ科整形外科の斉藤究先生より、「その痛み、リウマチですか?リウマチエコー基本の『き』」、駒ヶ嶺リウマチ整形外科クリニックの田口紗理看護師さんより「リウマチ診療に関わるケア看護師によるエコー検査のメリット」をご講演いただきます。

今回もコロナ禍のため、会場にご参集いただけないのは残念ですが、2日間のオンライン開催での学会がご参加いただく皆様に実りのあるものとなるよう、企画委員一同、精一杯務めさせていただきます。たくさんの方のご参加を心よりお待ちしております。

第3回学術集会ポスター(PDF).pdf

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